胎児慰霊祭とは

「胎児慰霊祭」とは、お母さんのおなかの中に宿った尊い命が、何らかの事情により、この世の光を見ることなく絶えてしまったとき、その旨を亡くなった赤ちゃんの御霊(みたま)にお伝えし、慰める「祭礼」です。
この「祭礼」の形式は、一般的にお寺さんで言われる「水子供養」と同じようなもので、通常のご祈祷とは異なり、ご社殿の別棟に葬儀場を設けて行います。

ところで、皆さんは日本で古くより使われている、数え歳かぞえどしの数え方についてご存知でしたでしょうか?

日本人は、お母さんのおなかに宿ったその日から、赤ちゃんの命が始まっていると考え、おなかの中にいる期間を経て、この世に生まれ出てきたときを「一歳」と数えました。そして、お正月を迎えるごとにまた一つ歳を取ると考えたのです。

つまり、私たち日本人は古来から、神様から授かったおなかの中にいる胎児にも一人の人間としての尊厳を認めており、その命が途絶えてしまった時も、きちんと御霊を慰めてあげなくてはならないと考えました。

おなかの中の小さな命も大切に考えるこの数え方にも、日本人の心優しい民族性が現れているように思えませんか。

慰霊祭次第

修祓しゅばつ お清めのお祓いです。
降霊こうれい 胎児の御霊をヒモロギにお遷り戴きます。
献饌けんせん 霊前に神饌をお供えいたします(略式)
祭詞奏上さいしそうじょう 御霊みたま慰霊の言葉を申し述べます。
玉串奉奠たまぐしほうてん 玉串に誠の心と祈りを込めて霊前に捧げます。
撤饌てっせん 霊前の神饌を撤します。
昇霊しょうれい 御霊に神の御床へお移り戴きます。

注意点

※要予約(4~5日前までにお知らせください。)
※当日は清楚な服装でおいでいただきます。
※斎場は、駒形神社斎館一階です。
※玉串料は20,000円となっております。